頭皮によくないシャンプーの成分
よく言われているのが石油を原料とする合成界面活性剤の危険性です。
脂を落とす強力な洗浄力や界面活性剤として脂と水を混ぜる力を持っていることが多いのですが、この強力さがかえって皮膚を傷つけ、また合成物質由来の体に良くない成分を皮膚から吸収してしまう恐れがあると言われています。
発がん性や催奇性を危険視する人もいますが、はっきりとした臨床データにはないようです。
特に洗い残しがあればそれは加速することになります。
すすぎが大事と言われる所以です。
また頭皮だけでなく背中や腕・首など思わぬところに残ることが考えられます。
洗髪後は全身くまなく洗い流すことを心がけましょう。
例えば、ポリクオタニウム-10は合成ポリマーと呼ばれる陽イオン界面活性剤です。
リンスなどによく使われる成分で、柔軟剤などにも使用され、きしみを防ぐ特徴があります。
毛穴が広がるという使用感を持つ方もいるようです。
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ラウラミドプロピルベタインは両性界面活性剤です。
両性界面活性剤は天然にはない物質で、リンスやトリートメントに含まれることが多く、酸とアルカリを中和するときに用いられます。
ココイルグルタミン酸TEAは合成界面活性剤としてシャンプーやボディソープによく使われている物質です。
ただし、よく合成界面活性剤の悪玉として挙げられ品質が疑問視されている石油系由来の合成物ではなく植物由来です。
弱酸性で洗浄力が高いと言われています。
アミノ酸シャンプーという表記も多いようです。
化粧品やシャンプーのメーカーは成分は表記しても、その割合は記載がないことがほとんどです。
成分は多い順から記載するようメーカーに指導されていますから、それも参考にしましょう。
また同じ添加物でも毒性は低く、効果のあるものもあります。
例えば、グリチルリチン酸2Kは消炎作用をもっています。
大量に使用してはいけない上限のある添加物ではありますが、その上限量までシャンプーや化粧品に使用されることはありません。
にきびやアトピー、円形脱毛症の治療にも使われています。
メタリン酸Naは洗浄剤として使用されます。
また練り物などの食品添加物としても利用され、歯磨き粉に含まれていることが多いです。
毒性は低いと言えます。
よく髪には弱酸性が良いと言われますが、これを調整するPH調整剤も添加物です。
いわゆる石鹸シャンプーにもよく使われています。
その働きから一律にあらゆる添加物をすべて取り除くことがいいわけではないのです。
次のページは、頭皮に優しいシャンプーの洗浄成分、アミノ酸系界面活性剤について書きます。